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2015年01月03日

BWV998

ことしはまずバッハの表題の曲に取り組もうと検索すると、運指付きの楽譜とそれに基づく動画の佳いお手本がありました。ほかにもこの奏者の編纂による楽譜が非常にたくさんアップされています。
使用するのは630mmのラプレヴォット。棹も細くて薄いので極めて左手にやさしいです。目方も1Kgそこそこ。弦はロイヤルクラシックスの「ロマンティカ」。半音以上低めに調弦しますが、音の張りは失われません。キンキン感もなく、なかなかいい弦です。
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▼この先生です。youtubeのサイトに氏の楽譜集のリンクがはってあります。




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2013年02月06日

ラコート7弦との再会

2011年夏に納めたラコート7弦レプリカが、修理のため愛知県から持ち込まれました。
オリジナルに倣って、写真のような糸巻きを自作して取り付けたのですが、内部で半田溶接が外れたとのことでした。

修理が終わって弦を張って弾いてみると、グンと成長していることがよくわかりました。オーナーさんがいつも可愛がってくれていることの証しですね。すごく嬉しかったです。

そういえば今週末の茨木市のギター製作展に、オーナーさんがはるばる持って来てくれるそうです。

▼1弦用の糸巻きが外れていましたが、無事に治りました
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▼とっておきの美しいメイプルを使いました
番外7弦付きで、駒がバイオリン方式で、指板はRFという
当時(今でも)画期的な楽器でした
着脱式のトルナボスは、ぼくのアイデアです
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2012年04月17日

ラティスギターの製作:ペオネスは小さく

インドローズとハカランダの2台を併行で作っていたが、ローズの方は少々急がねばならないので組み立て工程からはこれに集中することにした。

表板に側板をくっつけるのに、今回は初めてソリッドのライニングでと思っていたが、その手法や治具を「開発」している時間が無いのでいつものようにペオネスにした。
そのかわり、ペオネスは昨年2台作ったラプレボットギターの経験からいつもより相当薄くした。

ここにきて、仕事以外の用事がたてこんできているが何とか今月中には塗装の前工程ぐらいまではいきたいと思っている。

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2011年10月07日

象牙の独立サドル装着レポ

先日の、のよりライブでマイミクのS先生に教えてもらった 「象牙独立サドル」 を試してみました。ギターはラプレヴォットのレプリカ(小さい方)です。一般的なモダンギターではありません、あしからず。

<音の感じ>
・全体的に角が取れて「まろやか」になった。音量は少し大きく(幅広く)なった感じはする。
・低音域の 「ボディの底を打ったような音」 がしなくなった。上記のことが起因?

<製作について>
・牛骨より削りやすくて細工しやすい
・短いのでサドル溝底との密着性を良くすることができる
・6つもあるので時間はかかるが、その後の弦高調整は容易
・象牙を木材に見立てた時の「木目」の方向でかなり音が変わる由
  おすすめは「木口側」に弦を載せる−単独サドルなのでこれが出来てしまう!
 
  (このことは、牛骨や黒檀のサドルでも同じかもしれません)

<結論>
・元の牛骨のサドルにはもう戻さずこのままにしておきます

ギターによって相性はあるかもしれませんし、好みもあると思いますが、交換できるパーツなので試す価値は十分あると思います。
 
大化けする可能性もあります。知り合いの製作家もシベリアの冷凍マンモスの象牙を使っています。

▼そのうちナットや糸巻きも象牙にするかも
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2011年08月19日

ラコート7弦の製作-17 完了

ケースの金具が入荷するまで17日もかかりました。USAからなんですが、何も考えずに「航空郵便」と指定したのが間違いのようでした。
その金具が今日来ました。それをを付けて、ようやく完成です。
で、もう明日、お嫁に行ってしまいます。あぁ〜。

この楽器、150年以上前の型ですが、材料は21世紀!!です。歳の頃なら18、9ってとこでしょうか。
初々しいのですが、もうじゅうぶんエレガントなんです。

舞台上での晴れ姿を楽しみにしたいと思います。

▼コフィンケースですね。総桐です。濃いめの渋めに着色してオイルウレタンをかけて
  ワックスで拭きました。パッチン金具は向こう側にも付いています。
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▼内装はフェルト張り。ネックの下にちょっとした収納箱があります。
   ギターのサウンドホールに付いているトルナボスは着脱できます。
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2011年08月11日

ラコート7弦の製作-16 ウルフトーンの制御

弦を張ってから日増しにこのギターの持つエレガントさが感じられるようになってきました。

ひとつ気になることは、ウルフトーンが5弦1F(B音)から2F(H音)あたりにあることです。つまりここがこのギターボディの共鳴点ということです。ドスンという音が混じって強く弾弦するとフレットに接触してびびることもあります。

これは、ボディ容積とサウンドホール径により必然的に発生するものなので、板を削ったり力木を加減しても基本的に変化するものではありません(表面板のもつ共鳴点とは違います)。

サウンドホールはいじれないし、ボディの中に風船か何かを入れて容積を変えるのもイマイチなので、例のトルナボスを付けてみることにしました。深さ36mmで、とりあえずはボール紙製です。

すると予想どおり共鳴点が下がりました。GからG#の間(6弦の3Fから4F)です。弾いてみると6弦のその箇所ではかすかに感じるものの、5弦のくだんの箇所はすっきりとクリアーになりました。しかも全体的にも響きが良くなったようです。
ということで、木製の本番トルナボスの製作にかかります。もちろん着脱可能です。

サウンドホール径と胴の深さに関して最適化の余地があるという結論です。>ラコートさん、コストさんへ


▼上のグラフがトルナボス装着前、下が装着後
 点線のところのピークが124.5Hzから102.5Hzに下がりました。これがボディ共鳴点です。
 なお、その右にあるピーク位置(表面板の共鳴点)と、それ以降の波形も変化しています。 
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2011年08月09日

ラコート7弦の製作-15 本体完成

ようやく弦を張りました。とりあえずはナイロン弦です。

ピッチですが、A=415からA=425あたりでは古風で落ち着いた感じ、A=440では俄然明るい感じになります。
いずれにしても、聞きなれた自分のギターの音が顔を出すのがなんとも不思議です。こんな特殊な楽器なのに。
第7弦目は通常の6弦を使ってDにチューニングしてみたところ、弾かなくても共鳴弦としての役割は果たしているようです。

▼今回は写真から図面を起こしました。ボディ主要箇所の寸法は資料どおリですが、
  弦長は632mm(オリジナルは627mm)としました。
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▼サイドとバックはカエデ、ハチマキはローズです。
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▼ハカランダの駒とカエデのテールピース。弦の末端はビーズに通してます。
 このテールピースの効果については比較の対象がないのでなんとも言えません。
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▼ヘッド上に第7弦のナット(黒檀)が立っています。
 このアングルでは糸巻きの金具が見えないのがラコートさんのアイデアでしょうか。
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▼今回最も苦労した自作の埋め込み式糸巻き。
  真鍮プレートを留めているのはもちろん 「マイナスねじ」 です。
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あとは、コフィンケースを完成させればお嫁入りです♪







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2011年07月29日

ラコート7弦の製作-14 ケース設計

塗装が乾いたらブリッジとテールピースを装着するのですが、その間を利用してケースを作ります。

まずは図面作成です。前回と同じく今回もコフィンケースです。材は桐。

▼棹の下には、棹ホルダーを兼ねて収納が付きます。 大きさ : 992L x 354W 
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2011年07月26日

ラコート7弦の製作-13 本塗装

塗装は全面ともセラックニスのフレンチポリッシング(タンポ摺り)としました。

ニスはKUSMIのボタンラックに黄色系の顔料を調合して作りました。
このセラックはワックス成分が多いので、塗膜は物理的にも感覚的にも柔らかい感じになります。

▼表面板以外は、もう少しスリスリします
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▲表面板の一番下に穴が3つあるのは、テールピースのダボ用です。






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2011年07月24日

増井一友さんの演奏会

きのう、奈良の新大宮まで行ってきました。

楽さんといっしょに早めに行って楽屋にちょっとお邪魔しました。実は、この機会に拙作をみてもらおうと、例の「ラプレヴォット」を携えていったからです。
すると、すぐに手にとってその日に演奏するバッハやレニャーニの曲などを弾いてくださって、大感激。持ってきてよかったと思いました。

さて本番は、ブーシェ1979による増井さんの芸術を堪能することができました。あまりある豊かな響きとエレガントさを併せ持つ楽器を体の一部のように操っておられました。変な表現かもしれませんが、しばしヨーロッパの国に居るようでした。

<曲目>
 バッハ : サラバンドとトーブル
 レニャーニ : カプリースより3曲
 武満徹 : シークレット・ラブ
 ファリャ : ドビュッシー賛歌
 プーランク : サラバンド
 ターレガ : アランブラ宮殿の想い出

コンサートが終わってから、駅前のイタリア風バルでワインタイム。先生はワイン通で有名なことは承知してましたが、さすがにさすがでした。料理もなかなかでしたので、このお店わたしの抽斗に入れておきます。

▼楽屋での楽さんのスナップショットを拝借しました



w_un-amigo20110723.jpg

増井先生と楽さんの日記です (もしリンクできなかったらゴメンナサイ)

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1754075312&owner_id=3225640

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1753938283&owner_id=20496629




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2011年07月19日

ラコート7弦の製作-12 目止め

きょうは、第7弦用のナットとして黒檀を削り出してヘッドに設置しました。
これで工作物はすべて終了して、仕上げ工程に入ります。

まずは下地処理ということで、サイドとバックを平滑にして目止めを行います。
この「平滑に」という作業は家具でもそうですが、最終的な工芸的洗練度を決定付けます。
あらかた均すのはオービタルサンダーやスクレーパでOKですが、最後は木目に沿ってのハンドサンディングしかありません。
このとき、サンドペーパを貼る台を適材適所でいろいろ使い分けるのコツです。木にコルクをはったもの、ウレタンゴム、消しゴム ・・・ etc。
それと、切れないサンドペーパはNGです。木の柔らかいところだけ削れてしまうからです。

口はばったいことをあえて申せば、手作りの味とか称して適当で済ませるのはプロでは通用しません。一見ラフな面に見える仕上げもプロは一旦完璧に平滑にしてからその「ラフ」を創り上げます。

今回のサイド・バックはメイプルです。この材は散孔材(導管が細かくて散らばっている)で且つ緻密な材料なので目止めしなくても本来大丈夫なのですが、どのみちバインディングやブリッジやヘッドプレートには必要なのでサイド・バックもついでに行いました。
目止めには、例によってZ-POXYを使います。いたって手軽に塗れるので十分「ついでに」に行えるのです。

ただ、塗るのは手軽ですが剥離するのはそれほど容易ではありません。自分は良く目立てしたスクレーパと#320のサンドペーパを用います。それなりに根気の要る仕事ですが、そのあとにくるセラック塗装での爽快感を思い浮かべながら作業します。

▼Z-POXYを塗布した状態です
 上のほうにブリッジとテールピースも写っています
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2011年07月16日

ラコート7弦の製作-11 テールピース

今日は日曜日なのを思い出して仕事は早めにおきました。

昨日の日記に書いたテールピースを加工しました。
3本のダボを打ち込んでボディに固定接着します。ダボはテールピースと同材で作りました。
最終的にダボの頭が見えますが、これでオリジナルどおりです。
テールピースの先についている黒檀は弦止めです。7弦用の穴だけは少し大き目にしています。

ブリッジはオリジナルと同形ですが、材料はハカランダにしました。
サドル溝にささっている爪楊枝は表面板を突き抜けています。これでブリッジの位置決めを果たします。

なお、テールピースとブリッジはボディの塗装後に取り付けます。


▼あともうすこし曲面的に成形します
craftm_Lchp_tp.JPG



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2011年07月15日

ラコート7弦の製作-10 フレット打ちなど

やっと暑さにも慣れたのか、バイオリズムもよくなってきた感じです。

きょうは朝に指板を貼って夕刻にフレットを打ちこみました。
このギターの指板は12フレットから上は表面板から8mmほど浮いています。いわゆるRFの元祖ですね。
浮いているといってもチェロみたいではなくて、指板両脇と表面板の間には角材のスペーサーがあります。
このスペーサーの調整にけっこう手間取りました。理由は指板と表面板が平行ではなく、一定の角度がついているからです。

ということで今回12フレットから24フレットまでは、あらかじめフレットワイヤーを打ちこんだ状態にしてから指板を貼りました。
もし指板を貼ってから叩きこむと確実に割れそうだからです。

それと今日はこのギターのシンボルともいえる「テールピース」を作りました。まだ完成していませんが、そのうちお見せできるでしょう。
その材料はハードメイプルを柾目取りして使いました。そして、テールピースの先端には黒檀の弦止めが付きます。

▼この「顔」は初登場ですかね
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2011年07月07日

ラコート7弦の製作-9 しばられ地藏

きょうは、裏板接着です。小雨でしたが朝からエアコンを入れて決行しました。室温25℃でRhは50%ぐらい。

もう15年ほども前ですが東京転勤のとき葛飾区水元の社宅に住んでいました。その近所にちょっと変わったお地蔵さんがありました。縄でぐるぐる巻きにされた「しばられ地藏」です。東京ではけっこう有名です。

いつも裏板は下の写真のようにタコ紐で縛って接着するのですが、これをカミさんは表題のように称します。よほど印象に残っているんでしょうね。

▼表面板側には合板にコルクを貼ったものをあてがっています。なお、表面板は少々膨らんでいるので、コルクは周囲だけ貼っています。青い紙テープは横板を削るラインを示すものですが、裏板接着のときには糊垂れのガードになるのでこのままにしています。
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2011年07月06日

ラコート7弦の製作-8 ライニング

ライニングは裏板を貼るための「のりしろ」になります。
今回は写真の様に無垢材を曲げて横板にはりつけました。このように切り込みを入れずに無垢のまま貼ると、ボディがよりリジッドになって強度的に有利なのと、音響的にも良い方向にいくのではと考えています。

前回のラプレヴォットは栓の木を使いましたが、今回は家具作家の友人から美しいビーチ(ブナ材)をいただいたので、これを四方柾に木取りしてライニングに用いました。ブナは曲げ木の椅子などに広く用いられる材料なだけあって、非常にきれいに曲がりました。

▼3mm厚のまま貼りつけてから、断面が三角になるようにナイフで削りました。
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2011年07月02日

ラコート7弦の製作-7 横板接着

組み立て工程に入ると、この時期はやはり室内の温度と湿度には気をつかいます。
といっても普通のエアコンしかないので、先月末みたいな高温多湿の日はあっさりと作業しないようにしています。

そのぶん完成は遅れますが、幸いそれを気にするようなお客様にはまだお目にかかったことがありません。
それより完成後のトラブルを回避することのほうが遥かに大切です。

響板と横板とはペオネスという小さな駒で接合します。今回は堅いタイプのマホガニーで作りました。
このペオネス、自分は神経質なほどピタっと隙間なく並べますが、1mmあるいはそれ以上、間をあける世界屈指の有名なドイツの製作家もおられます(おられました)。そうかと思えば、駒ではなくで連続した切れ目なしの無垢材を曲げて使う製作家もいます。これらは、どうも表面板の音作り(別の言葉で云えば厚み)との相関があるように思います。

▼ピンセットの左にあるのがペオネスです。この工程が済めばかなりホっとします。
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2011年07月01日

ラプレヴォットでBWV1008

先日のリサイタルでの録画です。奏者に了解をいただきましたので公開します。
バッハの無伴奏チェロ組曲の2番です。
音声も映像も無修正、無編集です。

<参考データ>
 撮影 : デジカメ Canon IXY(膝の上に置いて撮影)  
 ギターのチューニング  A=417Hz
 使用弦 1弦と2弦 : 羊腸弦
          3弦 : ナイルガット
      4、5、6弦 : プロアルテノーマル

Courante,Sarabande,Menuet

(カメラの最長連続撮影が10分なので最後までありません)


Prelude,Allemande


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2011年06月26日

ラコート/コスト 7弦の演奏

オリジナル楽器による演奏が最近アップされたようです。Kresse氏のコレクションということは、いままさに手本にしている楽器です。

演奏はどこかドイツ風な感じもしますが、楽器の音色や響きはスペインでもウイーンでもなく、フランスを感じます。

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2011年06月23日

ラコート7弦の製作-6 ヘッド

きょうの工房は今シーズン最高の暑さでした。でもエアコンは入れません。今の工程ではまだ必要ないからです。これから組み立てに入っていくと必要になります。

下の写真、一瞥しただけでは何これ? かと思いますが、ギターのヘッドの裏です。
前回の記事で紹介した糸巻きを埋め込むためにこんな姿になっています。

そして何やら棒にヒモが掛っているのは?
棒にはサンドペーパが巻いてあります。で、ひもを左右交互に引っ張ることによって棒が回転して、丸い面を加工できます。この装置、きのう寝る時に思いつきました。糸巻きのロールの直径は10.0mmなので、棒にペーパを巻いてきっちり10mmとなるようにしています。
「必要は発明の母」ですね。3つの溝が一挙に且つ同じ量だけ削れます。

棒がはまっている左側の溝はサンディング済み、右側は未だの状態です。
craftm_Lcfph1.JPG
▲なお、四角い穴は角のみと手ノミで掘りました。見づらいですが、表側には化粧板が貼ってあります。このギターにはグラナディラを使いました。


▼糸巻きをはめ込んでみました。1弦側と6弦側のロールが突き合わさっている箇所が丸見えですが、ここは少し掘り下げて 「フタ」 をネジ止めにて装着することになります。(オリジナルどおりです)
 真ちゅうのプレートはギター完成間際に整形して磨きます。
crfaftm_Lchph2.JPG




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2011年06月19日

ラコート7弦の製作-5 糸巻きの製作

あれこれトライアンドエラーを繰り返しましたが、何とか形になりました。でも、こんなことをする人は日本でも片手に余るかもしれませんね。

1.まず穴をあけます。ワークをしっかり抑え込むのがポイント。
  これで必要枚数ぶんあります(3枚)。プレートは真ちゅうです。
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2.金切りバサミで切ります。紙テープが墨線のかわりです。
  切り取るとかなり湾曲しているので、ゲンノウで叩いてフラットにします。
  次のロウ付けのために接合面をサンディングします。
crfatm_Lchp_m3.jpg


3.既製糸巻きのプレートに対して垂直に前述のプレートをロウ付けします。
  当初銀ロウで挑戦しましたがどうしてもうまくいかないので、
  ステンレスや銅系で用いるスズ合金(まあヤニ無しハンダですね)を使いました。
  正しいフラックスを使うことがポイントだと思います。
  事前に強度チェックを行なって問題なかろうことを確認しました。
  手前はトーチ(バーナー)で、ブタンガスと酸素ボンベにつながっています。
  <手順>
   @既製糸巻きの接合面に予めハンダゴテを使ってロウ(ハンダ)をつけておく
   Aワークを垂直に保持して、フラックスを塗布する
   Bバーナーでワークを熱する 銀ロウのように板の色が変わるほど熱する必要なし
   Cロウを接合箇所に押しあてれば、スっと溶けて、毛管現象も手伝ってジワっと拡がればOK
     バーナーの炎を直接ロウに当てないこと
   D適当に冷めたら、接合箇所を歯ブラシで水洗いする − サビ防止のため
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4.ロウ付けしてからディスクグラインダーで糸倉にはめ込む部分を切除します。
  あとは真ちゅうプレートを整形して磨いて塗装すれば完了です。
  黒いカップの中に分解した糸巻きのパーツが入っています。
  7弦のために既製の糸巻きが2セット必要です。
craftm_Lchp_m5.jpg


<参考>
 こういう糸巻きを作っています。
 このヘッドの形なので、通常の糸巻きが使えないのです。
出典 http://www.harpguitars.net/history/month_hg/month-hg-11-08b.htm
kresse_lacote_headback-kresse (1).jpg




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