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2015年10月13日

AC-5の進捗:張弦調整

塗装があがりました。今回、トップはシェラックですが、あとはニトロセルロースラッカーを吹きました。
ブリッジを付けてピン穴を加工して、糸巻を付けて、ナットとサドルをこしらえたので、いよいよ弦を張って調整する段階にきました。、
でもこのギター、左利き奏者仕様なので私には弾けないのがなんとも歯がゆいんです。

▼サイド/バックはご覧のインディアンローズですが、トップは大台ケ原産の35年もののスプルース(トウヒ)です。
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▼トップのスプルースはもともとは淡い褐色なんですが、シードラックというシェラックニスを塗るとこんな感じになりました。余談ですが、隣に吊ってあるのは、製作教室で取り組んでいるドイツ松とアフリカブラックウッドのテナーウクレレです。こちらは塗装を始めました。
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2015年09月18日

AC5の進捗:塗装

久しぶりにアコギの製作記事です。塗装工程に入ってます。トップだけはシェラックニスで、あとはすべてニトロセルロースラッカーでというご希望です。写真は工房2Fの塗装ブース(一畳半ほど)内です。クリアラッカー吹き付けたばかりのギターを吊るしています。もちろん、クリアーを吹く前にエポキシ樹脂で導管を埋めて、さらにサンディングシーラを数回吹き付けて平滑サンディングしてあります。
なお、トップのシェラック塗装はほとんど終わっていて、ラッカーがかからないようにマスキングしています。
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<参考>
用具 : IWATAのスプレーガン、1馬力半の汎用圧縮機(100V)、SMCのエアーフィルター(水分+油分カット)
塗料メーカー : GenGen

2015年05月12日

TE7とAC5の進捗:Back接着用のライニング

裏板をくっつけるときの糊しろとなるライニングを側板に接着します。この工程にも実にさまざまな方法があってお好みで種々選択できます。今回は当方標準の方法です。断面長方形のマホガニーに切れ目を入れて、その切れ目が見えるように貼ります。接着が乾いたら小刀でライニングの角を削って好きなように成形します(まさにこの写真)。なぜこれが標準なのか? 自分なりの理由があるのでそれでOKです。
削った後は軽くサンディングしてシェラックニスをたっぷり塗ります。美観もありますが、湿気侵入とホコリ付着の予防に寄与します。
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▼こんな感じで仕事してます。このヘビーデューティなバイス、本当に重宝してます。電気スタンドの前に刃物があります。
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2015年04月14日

AC5(アコギ)の進捗:ブレイシング成形

ブレイシングを設置してひととおり成形(スキャロップといいます)しました。写真を撮るとき、ドイツ松のウクレレと、ホットスプルースのクラギを並べてみました。同じトウヒでも色も音も違います。ちなみにこのアコギは奈良県大台ケ原産のトウヒ(スプルース)です。
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▼振動解析結果 ・・ 0.4秒も振動しています。予想どおり、いままでの中で群を抜く長さです。ただ減衰カーブの形にまだ改善の余地があるので、もう少し力木を削ろうと思っています。
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▼ネックは、これからカーボンロッド2本とトラスロッドを接着するところです。作業台上のレース編みみたいなのは「スベリ止め」です。たいへん重宝しています。百円です。
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2015年04月10日

AC5(アコギ)の進捗:ブレイシング

ちらアコギも並行して進めています。今回は古典的なXブレイシングです。ご覧のようにボディ下部の2本のトーンバーの斜めの向きが一般のギターとはさかさまです。そう、左利き奏者用です。アコギの力木の下面はボディのふくらみに合った丸みがつくように削ります。竹の弾力で押えて接着しますが、その前に力木の下の各所に薄い紙を差し入れて密着しているか否か確認します。ここの精度がサウンドにも楽器の耐久性にも極めて支配的となるので、これでもかとナーヴァスになって調整します。
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ホガニー材のネック。「への字」にスカーフジョイントしました。右がクラシクギター、左がこのアコギ用のネックで、写真のように角度を違えています。左にある3枚の板は積層してネックの下端に貼ってヒールを形成します。右にある2本の黒い棒は補強用カーボンロッドで、その右はトラスロッド。いずれもアコギのネックに仕込みます。クラギはナイロン弦ゆえに張力が弱いうえにネックが太いので、ちゃんとした柾目の材を使う限り補強は不要と思っています。(実施したことがありません)
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2015年03月01日

CRM-A2の製作 このギターができるまで

製作過程の写真をスライドショーにして、そのバッキングにオーナーのJinさんと自分の演奏を入れてみました。ほとんど自己満足の世界ですが、3か月という長いような短いような期間のことがありありとよみがえってくるので、こういうの好きです。
いずれも引き渡しの日に工房で収録しました。



CRM-A2 引渡しライブ

昨日の続きです。奏者と左の女性にはカメラのことは伝えてません。マイクはデジカメ(E-M1)の内蔵のものです。映像も音声もオリジナルのままです。


タグ:OMサイズ

2015年02月28日

CRM-A2の製作 (19) 引き渡し〜工房でライブ

いよいよお渡しする日になりました。インストギタリストのJinさんが、はるばる大阪からお見えになりました。そしてたっぷり2時間ほど聴かせてくれました。実は、その模様を内緒で収録しておりました。快く公開許可をいただきましたので、ほんの一部ですが紹介します。そのうち動画つきでアップします。マイクはZOOM-H2、無加工です。


以下はJinさんのFBの記事です。うれしかったのでここに貼り付けておきます。
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今日は奈良県御所にある丸山ギター工房さんに 
完成した私のオリジナルギターをいただきに参りました。

オーダーしたのが昨年の5月、待ちに待った瞬間です

インストギタリストにとって理想のギター.OMサイズのギターを探していた時に見つけた工房でした

まっさらなギターを受け取り、まずはDADGADでオリジナルインストのイントロを弾いた瞬間、自己陶酔の極みになりました(笑)

ジャーマンスプルースとマダガスカルローズの組み合わせ

そして丸山さん独自のブレージングから編み出されるサウンドは、まさしく私の感性にぴったりでした。

マホガニーのアメリカーンなサウンドとは違い
マダガスカルローズはやはり
ヨーロピアーンでした(^O^)

数曲弾いている間に どんどんギターが自分の色に染まっていくのが分かります

これからのライブで欠かせない相棒になります

ライブでは、このギターにスカイソニックのPUを装着して臨みます

インストでもJinoでも これからのライブで活躍するでしょう

素晴らしいギターを産み出してくださった丸山さん、ありがとうございました

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2015年02月27日

CRM-A2の製作 (18)完成!

弦高を極限まで追いつめました。自分のクラシックギターのタッチでビリつかない程度。弦はエリクサー・ブロンズのライト(0.012〜0.053インチ)。これで1弦12Fで2mm弱、6弦12Fで2.4mmぐらいになりました。同じエリクサーのライト弦でもフォスファーコーティングのほうは振幅が大きいので強めにタッチすると低音弦で若干ビリつきやすくなります。爪弾き専用ということでピックガードはありません。クラギを作る者としてはうれしかったです。

さて肝心な音。独特なブレイシングによって、アメリカのカントリー調とは少々趣を異にします。音の分離、飛び出し感、そして木質感、どれも作者としては満足できるレベルです。ユーザーさんのコメントが楽しみです。そのうち演奏音源をアップします。
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▼ヘッドの象嵌は白蝶貝
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▼ペグはgotoh510 エボニーボタン
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▼ボブレンのケースがぴったりでした
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Top : German spruce
Side/Back : Madagascar rosewood
Neck : Honduran mahogany
FingerBoard. : ebony
Bridge : Jacaranda
Scale : 645mm
bracing : Double X - closed lattice
Finishing : French polishing of shellac

<こんな音です : すべて工房にて収録>



2015年02月15日

CRM-A2の製作 (17)張弦テスト

トップの板を接いだのが昨年の12月11日なので、約2か月かかって弦を張ることができました。このギターのテンプレートや治具類はすでに有ったのでそのぶん早かったです。
オイル浸けの牛骨材でナットとサドルをこしらえて(この段階では弦高調整しろを残しておきます)、Gotoh510のペグを付けて、弦を張ります。トラスロッドはニュートラルから少し効かせた状態にしておきます。
A=440でチューニングして、さあ鳴らしてみると・・・一言でいえば「イメージどおり」。安堵しました。ジャーマンスプルースとマダガスカルローズ、弦長は平均で648mm、そしてオリジナルのブレイシング。まさに「こういう音にしたい!」という音がしています。スプルースの楽器は経年と弾き込みによって良くなっていくのは事実としても、最初からそれなりの音がしないギターは価値が半減かなと私は思います。時間のほうが貴重だと考えるからです。
これから弦高を1弦12フレットで2mmかそれ以下、6弦12フレットで2.5mmかそれ以下に調整します。
塗装はまだ半乾きです。もう少しキュアリングしたらカルナバワックスで磨いてFINとなります。写真はもう弦を外してアルコールで最終磨きをした状態。再度、弦を張った時にチャンスがあれば録音しておきたいと思っています。
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タグ:張弦テスト

2015年02月12日

CRM-A2の製作 (16)ブリッジ接着

サドルの溝に刺さっている爪楊枝は位置決めピンです。表面板のおなかを膨らませているのでそれに合わせてブリッジの底面をスクレーパで削っては薄紙をシムにして密着度をチェックします。部屋の温度も上がってきたのでGOしました。まだ塗装は完全ではありませんが、明日はいよいよ張弦テストできます。
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2015年02月09日

CRM-A2の製作 (15)塗装:FrenchPolish-glazing

塗装も大詰めです。シェラックが所定の膜厚に達したら、「艶出し」を行ないます。その名もグレイジング(glazing)。底が平らなタンポに持ち替えて、アルコールだけで塗膜をこすります。これで前工程のタンポの跡と潤滑のために使用したオイル(オリーブ油)が除去できます。アルコールの量と擦り方とタンポの作り方がノウハウです。写真のように電灯(LEDスタンド)がシャープに映ればOKです。
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▼黒ハカランダのブリッジは導管を半分残しました。上に乗っているのはトラスロッドカバーで、デザインと材料をヘッドに合わせました。
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2015年02月07日

CRM-A2の製作 (14)塗装:French Polish

サイド・バックの導管が埋まったのでシェラックニスの上塗りにはいりました。塗装方法はフレンチポリッシング、詳細は検索してみてください。このblogの過去記事にもた〜くさんこざいます。このギターには最高度にワックス成分を精製除去したシェラックフレークを使っています。これはほとんど無色で、表面板の白さをそのまま活かすために採用しました。また、塗膜の強度・柔軟性を高める目的でニスの中にサンダラックとマスティックスを処方しています。写真は一回目のセッションを終えたところです。あと3回ほど繰り返す予定です。なお、ネックはまだ目どめのパミスを摺り込んだところです。
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2015年02月04日

CRM-A2の製作 (13)塗装:下地調整

今日はシニアカレッジの日でしたが、どうしても今日じゅうにしておきたかったので、出かける前と帰ってからもひと仕事しました。
1.ボディ全体を主にスクレーパで念入りにフラットにならして(不均一なアンジュレーションがない状態)、
2.#240 --> #400で軽くサンディングして、
3.ブリッジ部をマスクした表面板に脱蝋シェラックニスをたっぷり刷毛塗りしておいて(保護目的)から、
4.裏と横板の導管を埋めます(いわゆる目どめ)
導管を埋める方法は種々ありますが、今回もPT-40というエポキシ樹脂を採用します。ヘラで薄く塗って、一日放置して乾いたらはぎ取って、ということを4セットほど繰り返すとほぼ埋まります。そのあと、ボディ全体を伝統的なシェラックニスのタンポ摺り塗装(フレンチポリッシングと称す)で仕上げます。写真は第一回目のエポキシ塗布を行なったところです。表甲はジャーマンスプルース、裏・横材がマダガスカルローズ、縁巻きはハワイアンコア。
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2015年02月02日

CRM-A2の製作 (12)ネック削り

ネック削りの様子です。
▼小刀や生反りと呼ばれる小型の槍鉋で荒削りしたあとは、このスクレーパで均しながら成形します。あとは塗装直前にサンディングしてツルツルにします。
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▼依頼者の希望するネックの断面をコピーしていた(0フレットと9フレット)ので、それを定規にします。かなり△な断面形です。P2021034.jpg

▼もとは四角い形でした。鉋等で直線と厚みを出しておいてから丸く削っていきます。
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タグ:ネック削り

2015年01月31日

CRM-A2の製作 (11)bridge作り

ブリッジは新しくデザインしました。素材は、ヘッドプレートや糸巻のツマミが黒檀なので、それと合わせるために黒々としたハカランダを選択しました。なお自分は黒檀のブリッジは採用しません。
3mm幅のサドル溝と、ブリッジピンの下穴はミニフライス盤で加工しました(写真は過去の記事参照)。バンドソーで切り出した外形線をスピンドルサンダーで成形します。そして下の写真のセットでブリッジを三次元に削り出します。
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▼まだ途中ですがおおむねこんな感じです。スクレーパが活躍します。
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タグ:ブリッジ

2015年01月30日

CRM-A2の製作 (10)指板の工程

指板はエボニー材。これを平面と直角と厚みを出して、フレットの溝を切ります。フレットの溝切りの様子は過去の記事にあります。そのあと目的のテーパー形に成形してネックに接着します。このとき自分は3フレットと9フレットの溝から真鍮釘を2本ずつ打ち込みます。接着時の位置決めとズレ防止のためです。この釘は後で抜きます。指板の側面とフレット面には忘れずにポジションマーク用の丸穴をあけておきます。下は指板接着後の写真です。まだ板面は平面です。これを「かまぼこ形」に丸く成形します。
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▼まずは鉋を使います。このとき指板の直線出しも兼ねます。黒檀は案外削りやすいのです。鉋のあと、貝のポジションマークを入れて、写真の16Rのサンディングブロックでこすります。使用したサンドペーパは、#150-->#240-->#400-->#600。
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▼最後にOsmoオイルを摺りこんでおきます。
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2015年01月29日

ギターの調整

当工房では基本的にギターの調整やリペアーはいたしませんが、自分の作った楽器は別です。生涯面倒をみます。写真はいまお預かりしているギターです。弦高とフレットの調整とペグ(手前の箱)の交換をします。ヘッドの裏に旧ペグ(三連クルーソン)の跡が凹んで残っているので、塗装ごと削って均しました。そしてラッカーで再塗装しているところです。フレットの調整は済んでいます。
なお、背後に立ててあるのは製作中のオーディトリアムCRM-A2です。こちらは今日、指板を接着しました。
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このギターの詳細は、



2015年01月27日

CRM-A2の製作 (9)バインディングの工程

裏板を貼った後、バインディングとパーフリング(縁巻き、縁飾り)をはめ込むための段欠き加工をします。このときUSAマクド社のトリミングシステムが活躍します。今回、バインディングはハワイ産のコア材を使いました。自作のベンディングマシンで極めて容易に曲がります。バインディングやパーフリングのはみ出た部分は小鉋とスクレーパでツライチに均します。スクレーパは専ら写真のダイヤモンド砥石の#1000で刃付けしています。オイルはHoltonの楽器用キーオイルを使っています。
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↑このアングルだと、頭でっかちのウクレレみたい・・・。
細部が気になる方は写真をクリックしていけば大きくなります。

▼コア材には虎杢が入っているので、スクレーパとはいえ逆目掘れしないように気をつけます。クラシックギターと同じスペイン式のネック仕込みですが、中央にトラスロッドが通っているので表面板はこんな感じになります。
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さてこのあと、指板接着になります。





2015年01月22日

CRM-A2の製作 (8)バック接着

バック板は四本のマホガニー棒で梁を構成します。その梁を支える棚をボディのサイド板に設置します。サイド板には割れ止め板を8箇所つけました。マダガスカルローズの柾板にはけっこう割れやすい印象・経験があります。
▼ready ...
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▼Go !!
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