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2012年12月17日

杉の二十弦琴;完成

セラックで薄めに塗装してから、弦を張りました。
クラシックギターの1弦から6弦を使う設計にしていますが、幸いにも製作教室に来ておられるO氏のご提供によって、フロロカーボンの釣り糸(シーガーエース)も試すことができました。

思っていたより大きな音が鳴ったのでちょっとびっくりしました。特に高音はギターより伸びるほどです。
弦を板に対してなるべく垂直に振動させるとまろやかな音がして、なかなか気持ちがいいです。

半音なしのドレミファソラシドでソからミまでの20弦です。
どの弦も1音ぐらいは巻き方で上下できるので曲の調性に対応できます。慣れれば筝のように駒から上の部分をぎゅっと押さえて半音あげるというテクニックも可能でしょう。


craftm_CH1.jpg


ある地方の地場産の杉とヒノキを使っています。駒材のみカエデ。
crfatm_CH0.jpg

第1号器はこれで完とします。
もうこの週末に引き取られていきます。



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2012年12月11日

杉の二十弦琴

ちょっとこんなものを作っています。20弦の箱型の弦楽器です。遠い小学生の頃、近所の木工所の廃材と釘を使ってこれに似たものを作ったことがあります。

中国地方のとある町の地域振興の一環ということで、地場産の杉やヒノキを使って楽器を試作してほしいとの依頼がありました。
何種類かデザインを考えていますが、とりあえず今回はオーソドックスなピアノ型で作ってみることにしました。

表も裏も横もすべて杉ですが、強度が要るところ(弦巻きピンがささるところと、弦を出をところ、それに駒)にはカエデを、また表面板や裏板の補強材(ブレイシング)にはヒノキを使いました。

ギターのナイロン弦を張るつもりで各弦の長さを計算しました。フロロカーボンの釣り糸でも試す予定です。

▼表面板にポツポツと穴が開いているところが駒位置です。
 各弦の張力を適正にしたかったので駒位置を独立させました。
 響孔がわりの透かしは、いつもの「春日藤」です。
P1070783.JPG


▼カエデの駒です。セラックニスを1回塗ってあります。
左の棒状のものが楽器の下に、右の小さいのを上の写真の穴のところに設置します。
P1070789.JPG






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2009年04月26日

旅立ち

今日はお客様の多い日だった。

十五弦琴も引き取られていった。ギターならお嫁入りと云うところだが、今回は「旅立ち」という言葉が相応しいかも。

ギターでもなく箏でもなくハープでもなく、新しい音色。スチール弦のわりには透き通った繊細な音も出せる。

フォークギターよりも大きな音が出るし、ピアノの開放ペダルを踏んで弾いたような余韻の長さは積極的に活かして欲しい。

音作りに関していろいろ新しいことを盛り込んだ甲斐があった。

今までそこにあったのに、居なくなるとやっぱりさびしい。でもそのぶん、いっぱいお礼の言葉を聞くことができた。こちらこそありがとうございました。

これからどういう使われ方をするんだろう。

どういう人生?が待っているんだろう。活躍を祈る。



突然だったのでHP用の写真を撮るのを忘れてしもた! あ〜あ。



posted by maru at 17:13| N弦琴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月20日

十五弦琴の試奏

ようやく弦を張る時がきた。
このひとときの醍醐味は何物にも替えがたい。初めての楽器は特に。
ミーハー的要素や期待や不安もあるが、最近は純技術的にけっこうクールにもなれる。

とりあえずダイアトニックチューニング用の弦を張ってみる。スチール弦だ。
音が大きいのに驚いた。アコギよりももっと大きな音だ。爪弾きよりも指の腹で斜めにはじくのが感じいい。
そしてよく伸びる。というかいつまでたっても消えない。思いどおりだ。
これがこの楽器の特徴で特長。

明日は、弦替えが必要だが五音階(・・・・FGACD・・・・)チューニングでもやってみよう。


craftm_15code.jpg


posted by maru at 17:41| N弦琴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月18日

十五弦の駒付け

響板が大きく湾曲していて、なおかつ駒は斜め(はすかい)に設置するので調整に手間取った。

駒の底面を凹にサンディングするためのサンディング台をテンプレートで墨付けしてバンドソーで切り出した。ペーパーは#150。
響板は多少のへこみには耐えるので、駒とは「中央密着・両端に若干隙間」に調整した。
これによって両端をクランブすれば全面が密着する。

幅約12mmの駒の底面は扁平ではなく幅方向の中央に丸刀にて約5mm幅の溝を全長にわたって彫った。
このほうが平面を出しやすいからである(ノミや鉋刃の「裏すき」と同じ理屈)。また糊溜めの役目もする。

弦はすでに入荷しているので、あとは弦掛けピンを15本作れば音が聞ける。


写真 : 駒を接着しているところ  響板はヒノキ 、 側板は栓 、 駒はカエデ
P1030569.JPG




posted by maru at 21:44| N弦琴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月01日

ヒノキが手ごわい

十五弦琴の塗装。

プレテストの結果、全体にブラウンのポアフィラーで目止めしてから赤茶に調合したシェラックニスを塗ることにした。場合によってはさらにその上からカシューのクリアをかける予定。

栓、楓、アルダー、縞黒檀はこれで問題ないが、表面板の檜がなかなか手ごわい。
あちこちに筋ムラが出るし全体的にも濃淡ムラになる。サンディングの問題ではない。柾材ゆえの現象か? 同じ針葉樹でもギターのスプルースではこんな経験ない。

そこでシーラーがわりに透明ニスをかけてから上塗りをすることにした。
透明ニスでも濡れ色にムラが出るが、研ぎをはさんで何回か繰り返せば多少緩和されるだろう。

最終的に、

  「なにこれ? ムラだらけやね」

   となるか、

  「ほう、いい味でてるね」
 
   となるか。



posted by maru at 18:43| Comment(2) | N弦琴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月23日

十五弦琴に洗濯板導入

日本の筝や太鼓の内側には、あるパターンの彫り込み(自分は勝手に『洗濯板』と呼んでいる)があって、これで音に深みを出すと聞いた。
このTVを見ながら、いたく感動したのでさっそく十五弦琴に応用してみた。

栓のサイド板の内側に桐板をラミネートして、この桐に洗濯板を彫る。
ただし板全長にわたっては彫らない。これがミソ。
また高音サイドと低音サイドで彫る位置とピッチを変える。このあたりも筝作りのお知恵を拝借。

いろいろ能書きが多い楽器になってきたけど、どうなることやら。


 ↓ 現物  この段々模様は板に対して垂直ではなくて少し傾けている
十五絃琴サイド板内側













posted by maru at 18:08| Comment(4) | N弦琴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月20日

十五絃琴

十五絃琴の表面板

ギター製作と同時進行している「十五絃琴」の響板部がようやくできた。

例によってオリジナル弦楽器である。依頼主の用途はひとことで云えば「邦楽」。

大きさは1尺1寸X2尺2寸で深さ2寸の矩形箱。響板材は木曾檜の柾。永く雨戸として使われていた古材。

大きくドーム状になっているのは裏側のブレイシングによるもの。そのブレイシングはラティス式(格子)である。

タップ音はギターのそれに比べるとすこぶる賑やかである。ちょっと祭りの太鼓を思い出したりする。

この上にS字形状の駒が横たわる。

スチール弦をということでそれなり強度設計にしているが、ぼくとしてはやっぱりナイロン弦か絹糸を張ってみたい。

調律はピアノの黒鍵の並びが基本だが、そのままダイアトニックも可能な設計にしている。



posted by maru at 20:46| Comment(6) | N弦琴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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