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2014年02月14日

TE3の製作 -完成!-

ユーザーさんに「完成です」と連絡した日を完成日としています。

まえもって、ナイロン弦(プロアルテノーマル)とフロロカーボン弦(カンティーガノーマル)を試しました。どちらも張ってから少なくとも1日おいて試奏/評価しました。
前者は上品で多彩な音がします。カンティーガを張ってみるとほんとうによく伸びてキラキラと音が輝いています。
結局、ナイロン弦に戻しました。このギターの持ち味がより表現できると思ったからです。

650用ボディに630mmですが、姿形は違和感がありませんね。
P2140546.jpg


ヘッドは少し小さめにしました。ネックは極端に細くて、薄いです
P2140552.jpg


横・裏はインディアンローズ、ネックはセドロ
P2140559.jpg

縁巻きは山桑の木
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19フレットは途切れなし、20フレットありP2140548.jpg


全面シェラックニスのフレンチポリッシング仕上げ
P2140550.jpg









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2014年02月11日

TE3の製作 -駒接着-

いよいよ大詰め、ブリッジの接着です。
いつも響板のおなかを少なくとも4mmはドーミングさせているので、ブリッジの裏もそれなりに抉る(えぐる)のですが、ブリッジのほうは緩めに削ります。両翼をぎゅっと押さえれば表面板にくっつくような感じです。これで力学的・音響的に好ましい状態になると勝手に考えています。

▼明日にはおそらく弦が張れるでしょう。わりと古典的設計のギターですが、いろいろと初めての試みがあるので楽しみです。
craftm_te3brgl.jpg



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2014年02月07日

TE3の製作 -シェラック塗装2-

きのうの続きです。インドローズの裏と横板はこんな感じです。バインディングはマルベリーの木です。
あとは、アルコールだけでポリッシュ(タンポ摺り)して、一週間から10日ぶらさげておけば塗装完了です。
craftm_te3bsfp.jpg



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2014年02月06日

TE3の製作 -シェラック塗装-

塗装にはいりました。裏板と横板・ブリッジ・ヘッドプレートは、毎度おなじみのエポキシレジンで導管を埋めました。セドロのネックは色的にエポキシとの相性が悪い(好みでない)のでパミスで目止めしました。(マホガニーのときも同じです)
今回、最高度に脱蝋したシェラックを使います。染色作用がないので木材の濡れ色がそのまま出ます。

▼タンポ摺り中 よく見るとロゼッタのグラナディラの木目が見えますcraftm_te3rstfp.jpg


▼表面板を白いまま仕上げるのは久しぶりです
craftm_te3tpfp.jpg




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2014年01月30日

TE3の製作 指板オイルフィニッシュ

指板を接着したあと、上面を適宜均してから私はフレットを打ち込む前にオスモオイルを摺り込んでおきます。
指板はユーザーさまのご希望でゼロフレットでの幅を48.5mmにしています。極めて狭いですね。20フレット付きというか、もうこれがスタンダードです。

craftm_te3fbosmct.jpg



▼サイド・バックはインディアンローズ、桑のバインディングはニスをかけると金色になります。
craftm_te3sbi.jpg

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2014年01月29日

TE3の製作 指板・縁巻き

指板(フィンガーボード、フレットボード)の準備をします。

黒檀の荒材も手押し鉋盤とプレーナーで、5分もあれば精度よく一定厚の直方体に仕上げることができますが、そのあとちょっと細工をします。写真はスクレーパで低音弦側をハイポジションに向かって薄くテーパーになるように削っているところです。この結果、ブリッジサドルの高さが低音側に向かって異様に高くなるのが解消されます。

craftm_te3njfb.jpg


フレットの溝切りジグ(自作630mm用)を使って溝を切っています
craftm_te3jgfs.jpg


本体のほうはバインディング接着中で「ミイラ」状態
craftm_te3mr.jpg





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2014年01月24日

TE3の製作 裏板接着準備

サウンドボードの音づくりが終わったら、あとはひたすら木工仕事なので気が楽です。

写真は、側板の内側に裏板の横バーの端を乗せる棚を接着しているところです。その棚を整型・調整すれば、裏板を接着することができますが、今日は時間切れ。夕方の散歩に行ってきます。
ある理由から、今回のペオネスはスプルースにして間を空けて並べました。裏板のセンター飾りはこのところよく使う桑の木を採用しました。バインディングもそうなります。
craftm_te3bfbkgl.JPG



タグ:裏板接着
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2014年01月17日

TE3の製作 響板調整完

タッピング音に少し違和感があったので、力木をシェイプアップしてサウンドボード(響板)としての目方を減らした。当然の結果として響きが変わった。すっきりしたというか、引っ掛りがなくなったというか。
念のためスペクトルを採ったら、全体的に8Hzほど低音サイドにシフトしている。不感帯もA音(220Hz)から212Hzへ。波形自体にメリハリがでてきたのがなんともいい感じ。

▼サウンドボードにサインして完成。セドロのネック、今回は極端に細い(幅が狭い)のでヘッドも少し小さくした。
craftm_te3tpfn.JPG


▼点線のところが212Hz。ピークは241.6Hz。
craftm_te3tpfr.jpg








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2014年01月13日

TE3の製作 ブレイシング完

表面板の余計な振動あるいはボィ内部からの二次振動を「ほどよく制限」できればと思って自分なりに力木を配置しています。

この板の特性と、自分がこれでよかれと思った板の厚み分布を鑑みて、ファンブレイスをかなり細く低くしましたが、タップしてみると依然として音程が目標より高目です。スペクトラムのグラフでも確認できました。またグラフによればA(220Hz)に不感帯があるようなので、ちょっと調整してみるつもりです。

P1130943.jpg



▼板をタッピングした時の振動スペクトラム(横軸;周波数、縦軸:その強さ)
aのscreen.jpg




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2014年01月08日

TE3の製作 ブレイシング

力木の配置は前々作のTE1を基本にていますが、ボディの形も胴の大きさも異なるのでそれなりにアレンジしました。
7本足でクロージングバー付き、高音側にはスラントバー、そして下の写真のようにブリッジバーが横たわります。

▼ブリッジバーに三角の切り込みを入れて7本のタコ足と密着させます。タコ足には何も切り込みを入れません(弱くなるので)。
craftm_te3crb.jpg


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2013年12月24日

TE3の製作 口輪・横裏棹材

前回紹介した象嵌モチーフを埋める輪っかを作ります。

材はグラナディラ(アフリカブラックウッド)、これにパコソンで作った図面を貼り付けてまず外周を切りとります。
モチーフを嵌めこむ穴を角ノミであけます。ノミの大きさは2分。(写真) 貫通穴なので下敷きが必要です。
craftm_te3rkank.JPG

次に内周を切りとります
craftm_te3rtcs.JPG


その輪っかをはめる溝を表面板に彫って接着して、そのあと2分角(6.4mm角)に成形した象嵌モチーフを叩きこみます。
さらに輪っかの内外周にラインを入れるための溝を彫って、ラインを何本か一挙に埋め込みます。

▼乾燥後、表面の出っ張りをなくせば完了です。今回は女性ユーザーなのでラインの配色を少し変えました(拡大するとよくわかります)。口輪の部分だけエポキシを塗っておきます。汚れ防止とニス塗り時の滲み防止です。
craftm_te3rst.jpg


▼今回のサイド・バック材はインディアンローズ、ネックは右端のセドロです。
craftm_te3mtrs.jpg





タグ:ロゼッタ TE3
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2013年12月19日

TE3の製作 はじまり

自分のとって第三世代(TE : third epoch)と銘打ったギターの製作がはじまった。TEの型名をつけたギターは既に2台作っているが、いずれも特注的要素が強かった。純粋に自分の設計によるのは今回がはじめてとなる。

弦長 : 630mm(ユーザーご指定)
トップ :  ヨーロピアンスプルース
サイド/バック : インディアンローズ
コンセプトというか目標は前回投稿記事のとおり
ショートスケールだが、ボディは650mm用のものを使うのが今回の特徴

▼トップ板はこの3セットを接いでみてから選ぶ (左端はスモーク処理したもの)
craftm_te3tps.jpg


▼まずは、毎度おなじみのロゼッタに象嵌するモチーフの切り出し
craftm_te3mtf.jpg


▼切り出したものを貼り合わせているところ
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接着したあと中央部だけ切りとって、こういう具合に埋め込むことになります
craftm_rstsmple.jpg





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2010年06月30日

新作ギター、アップしました

こちらに新作ギター2台をアップしました。↓
http://www.geocities.jp/tn_maru/guitar_SE10_SE11.html

630mmという弦長ながら、小さめのボディと中の構造が適合したようで、遜色ありません。

むしろ音量面では上回るものもあって、正直なところ驚いています。

皆様の試奏をお待ちいたしております。
posted by maru at 14:10| Comment(5) | TrackBack(0) | ギター製作 630mmギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月20日

630mmモデルの比較

もうひとつの630mmもようやく完成。 こちらは内部もトーレスの構造だ。

  A B
トルナボス 有 無
外形 トーレス 同左
力木パターン オリジナル トーレス
表板 スプルース 同左
裏・横板 ハカランダ インドローズ
ネック マホガニー 同左
ブリッジ ハカランダ 同左
総重量 1460g 1410g

同じ弦を張って弾き比べた。

 A : 6/13の日記にも書いたが、音量がある。輪郭がかなり明瞭。
     低音は今までにない「吠える」ような感じが入るのは、トルナボスの影響か?
     弦を張って1週間たったら、高音もなんとなく吠えだした!

 B : これまた決しておとなしくない感じだが、聞き慣れた音の範ちゅう。
     Aよりは落ち着きが感じられる。
     低音はトーレスを彷彿させるものがある。そう、『ビロードのような』 ちょっと言いすぎ?

 いずれにしてもショートスケールという「ハンデ」らしきものは何も感じられないのでホっとした。

 これから経年すると必ず変化するだろうけど、壊れない限りこのまま成長カーブを描くことを信じたい。

▼左A 右B ( Aは工房で試奏可能 お待ちしています♪ )
630_10vs11.jpg
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2010年06月13日

まず1台に弦を張りました

先に塗装のあがったトルナボスが付いたほうに弦を張りました。

いやあ元気のいい音がします。

トルナボスのバスレフ作用も効いて低音リッチなギターですが、中高音もツブ立ちよくポンと前に出る感じで、楽器の芯から鳴っている感じがします。

標準とされているギターより弦長が20mm短くてボディーも小さいですが、むしろ650mmのほうが実はどこか無理してないかと思ってしまうほど、いいパフォーマンスを示します。

もう1台のトルナボスのないトーレスタイプの630mmも楽しみです。

▼左650mm  右630mm
IMG_0136.jpg
posted by maru at 12:32| Comment(2) | TrackBack(0) | ギター製作 630mmギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月11日

なんとか駒接着

響孔にトルナボスがいるので、やりにくいのなんのって。

駒裏の当て木と4本のクランプと自分の左手を、知恵の輪のようにしてなんとかボディに入れ込んだ。組み立て前にリハーサルしていてよかった。

もしトルナボスがあと5mm深かったらこの作業、かぎりなく不可能に近いだろう。

まあその場合は、トーレスも実施したであろう棒とヒモを使うスペインの伝統方式でやればいいのだが。

ちなみに我が師スティーブは、駒を付けた後でトルナボスをぎゅっとねじ込むというスゴ技でやってのける。

630_SE11_brggl.jpg
タグ:トルナボス
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2010年06月04日

くちなし+セラックニス

3〜4年前に摘んで乾燥させてあったクチナシの実(花)があったのをふと思い出しました。

これを砕いてエチルアルコールに漬けておいたら、おそろしく鮮やかな黄色の染料ができたのでこれにセラックを溶かして塗ることにしました。

試し塗りしてみるとあまりにも黄色が明るすぎるので、オレンジラックを溶かして少し渋めにしました。

それをタンポで塗ったのが写真です。まだ工程半ばです。ネックも未塗布です。

染料液を半分残してあるので、今度はボタンラックを溶かしてみて塩梅がよければもう片方のギターに塗るつもりです。

▼黒っぽいハカランダのサイドも黄色を塗るとなぜか鮮やかになります
    バインディングはカエデとイチイを合わせています
finishing by French-polishing

追記) 前回日誌のエポキシによる目止めですが、1回では足りないことがわかりました
     完全に埋めるには2回以上必要でしょう
     何回もやってられないので、2回目はいつものパミス方式で行いました
     それと糸倉とか入り組んだところには適用しないほうが賢明です






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2010年05月29日

マットな表面板

今日は、塗装前の下地調整と塗装ブースの準備。

塗装ブースといえば、換気扇を耐圧防爆タイプに替えた。高価だったが万が一にもボッカーンといったらエライこと。

写真のギターは通常のセラック塗装をしたあと表面板以外には薄くクリアラッカーを吹くことになっている。目的はガード。

さて表面板、「テカテカと光らないように」というご要望。理由は、ステージライトが反射して聴いている人が眩しかろうとのこと。

光らせるのは得意なんだが、さてどうしたものか。

オイルフィニッシュという手があるが、これだと定期的にメンテナンスしないといけないのがイマイチ。

セラックを塗って研ぎの粗さで加減することになると思う。


▼塗装前の状態です これから導管に目止めをしますが、今回はそれ用のエポキシを使います
630_SE10_PreCt.JPG

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2010年05月25日

フレット打ち

フレットワイヤーを目方で買ったらたいそう安かったのだが、真っ直ぐではなくて湾曲しているタイプだった。

さて、フレットの脚部についているイボイボをある程度削らないと自分のフレット溝には堅くて入らない。

ワイヤーが真っ直ぐならいつもの方法でイボイボを削れるのだが、今回のは曲がっているのでうまくいかずヤスリで削るしかない。

昔をおもいだして1本ずつシコシコシコシコ。BGMがなかったらけっこうツライものがある。

ホームセンターで見つけてきた鎌や包丁を研ぐダイヤモンドヤスリが正解だった。なかなか塩梅がよい。

これなら半日もかからないだろう。



▼フレットワイヤーと道具  ギターはトルナボス無しのほう
  ダイヤモンドヤスリの横にある木片は、14フレットより上を叩き込むときに
  ボディの内側から当てがうものです
フレット打ちの様子



posted by maru at 10:53| Comment(4) | TrackBack(0) | ギター製作 630mmギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月17日

アトリエのネコ

このblogではおなじみですね。♀ですが、トラといいます。もう18年もいっしょにいます。彼女が来たとき、私はまだ四十にもなってませんでした!!

こちらがどんなに忙しい思いをしていてもいつも知らんぷりですが、そこに居るだけでお役目を果たしています。

指板の接着を終えたところで写真を撮りました。ギターは、630mmトルナボス付きのほうです。

このギター、コンコンと指で叩くと、ドンドンと床まで響く音がしてます。まあ、弦を張らないと何とも言えませんが。

▼トラに夕陽があたっていたらよかったのに
630_tn_w_TRA.jpg


▼口輪部分のアップ トルナボスが見えます
  指板の側面のマスキングテープは、接着材対策です
630_tr_fbg.jpg
posted by maru at 17:37| Comment(2) | TrackBack(0) | ギター製作 630mmギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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