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2011年01月23日

ワークベンチの製作-10 完成

天板面の塗装が完全に乾いたらサンディングする作業だけ残っていますが、まあ完成ということで。
結局、ひと月半かかりました。手間・工数はギターなみです。

天板面だけは、サンディングシールをしてからクリアラッカーをこってりと数回塗りました。(それ以外はすべてセラックニスです)

▼奥に見えるのは、いままでお世話になった作業机。隔世の感があります。
  今回のは地上高を高くしました。その高さを自分に合わせることが、作業机の最大のポイントだと思います。
  天板は、檜の破風板材から柾目取りしたものをいくつも接ぎました。
P1050887.JPG

▼横からみたところ 脚部と天板はヒノキ、テールバイスはカシです。
P1050898.JPG

▼収納部は広葉樹
  抽斗の前板と扉の枠はハードメープル、縦横の桟はミズナラ、引き手もミズナラ、扉の鏡板はタモ。
  抽斗は前板を枠内にきちんと納める ”インセット” 様式。
  ちょっとわかりにくいですが、扉の枠の組み手は建具でよく見る ”面腰ほぞ”。
P1050897.JPG

▼テールバイスです 写真のようにバイスと机の穴に角材を差し込んでこの間に材料を固定して作業します
P1050912.JPG


▼木工バイス  市販品です。ハンドルを回さなくても開閉できるクイックアクション式。
  バイスの天面と天板面はツライチ。
P1050907.JPG

★近い将来、”ポニークランプ” を利用してギターボディ専用のクランプ機構を付ける予定です。







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2011年01月21日

ワークベンチの製作-9 塗装

抽斗や扉の引き手の材をミズナラにするかウォールナットにするか最後まで迷ったが、ミズナラにした。

これで使った材は、ヒノキ、アカマツ、モミ、ハードメイプル、カシ、タモ、ホワイトアッシュ、ミズナラ。
ということで濃色系の材は遂に使わずじまい。

ワークベンチに塗装は要るのか、という疑問もあったが、ほこりや汚れのガードないしは除去のためにはやはり必要だ。
となれば、何を塗るか?
手軽で塗りやすく、後々のメンテナンスも考えれば、ここはセラックニス以外にあるまい。

ギター用に昔買って一回も使ったことがない、岐阜セラックのPEARLを使う。
細かくていまだにサラサラのフレークなので、ストーブの上で1時間も湯煎すればもうOK。溶媒は無水エタノール。

液は淡い褐色だが、塗るとほとんど無色。自分は依頼品でない限り木に着色することはない(ギターは別)。
木は、水による「塗れ色」がいちばん美しいと思うから。

写真は次回アップ予定。


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2011年01月11日

ワークベンチの製作-8 テールバイス作り

M20の寸切りボルトと六角ナットで駆動します。
旋盤で加工した丸いヘッドの中に、ボルトの頭にTスロットナットを付けて埋め込んであります。
ガイドとなる丸棒はラミンのΦ20です。
六角ナットを埋め込んだ部材は向こう側にあるので写真では見えません。

▼ラミンの丸棒のツラよりM20ボルトのツラを下げておくのが使いやすさのポイントです。
 あと、可動側部材の上面に、角のみで穴を2箇所あけます。(拡大すれば薄っすらと墨線が見えます)
 その穴に角材を差し込んで、テーブル側の穴にも角材を差し込んで
、その間に加工材を挟んでバイスで固定・・・という使い方をします。
P1050871.JPG




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2011年01月10日

ワークベンチの製作-7 天板とバイス取付け

昨日書いたように天板をサンダーがけしてもらったら、厚みがちょうど40mmになりました。まあなんとかOKでしょう。

木口からの水分侵入防止、また反り止めとして、両サイドに幅木をつけました。幅木は、ビスケットで位置決めして、コーチスクリューで締め付けました。

そのあとM10のキャップボルト4本で天板と脚部を緊結しました。
そのとき、天板に穴をあける位置寸法を読み間違えて、えらく焦りました。なんとか脚部のほうの穴をずらして誤魔化しました。納入品ならアウトかも知れません。

実際に作業するとき、いちばんよく使うコーナー(手前右側)に、木工バイスを取りつけました。前々から欲しかった開閉がクイックアクションのバイスです。(オフコで買いました)
このバイス、国産ではなく知らぬ他国製だと思われます。そのためか、8つあるネジ穴の位置が極めてテキトーで左右対称でもありません。なので取り付けるの要らぬ苦労をしました。

あと、写真の左上のコーナーにテールバイスを手作りして付けます。そのパーツがテーブルの上にのっています。これも樫の木です。久しぶりに木工旋盤の登場になります。

あとまだ抽斗を作らないと・・・ふぅ。
けっこう手間がかかります。同じような仕様の市販品が何十万もするのがわかります。

▼まだ白木状態です
P1050860.JPG

▼バイスの取りつけを裏から見たところ  バイスの当て木と天板の幅木は樫の木です
P1050869.JPG




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2011年01月07日

ワークベンチの製作-6 組み立て

作業机なのでいわゆる「脚(あし)もの」の部類なんですが、今回は沢山の抽斗(ひきだし)や扉が付くので「箱もの」でもあるわけです。
こういうのは、接合部のダメ出しと組み立て順を確認するために何度もリハーサルが必要です。

今回、接着剤は家具木工家に人気の「KRボンド」です。2液性です。特長は固まるときに膨張すること。これによって多少のガタが」あってもきっちり充填してくれます。
でもそれより自分がこの接着剤を気に入っている理由は、『塗りやすい』」ことです。タイトボンドよりも優れます。こういうホゾ組みとかビスケットジョイントには最適と思っています。
写真の赤いキャップと緑のキャップの容器がそれです。 赤 : 緑 = 100 : 15 に混合して使います。

今日の作業でいちばん大切なこと、それは直角を維持したまま組み上げることです。写真にもあるように直角定規をあててガタがないのを確認しながらクランプするわけです。今回の場合、X-Y-Zの三次元でチェックする必要があります。

”直角平行” こそ家具作りの基本であり究極でもあります。

▼写真の左側に写っているのは、脚部です。明日これを組み付けます。
P1050850.JPG




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2010年12月17日

ワークベンチの製作-5 鏡板のはぎ

今朝の工房の温度計は1℃。これは真冬でも珍しい。きょう使う接着剤は、室温10℃以上でなかったら性能が出ないのでエアコンも石油ストーブもガンガンに入れた。
その石油ストーブの上にくだんの接着剤を置いて温める。
でも合成接着剤はこれくらいでOKなのでまだ楽チンなのである。

もしニカワだったらおおごと。温度に対して何倍もシビアーなのである。材料まで温めなければばらないし、且つ冷めないように維持しなければならない。
木で弦楽器を作るプロはたいていニカワを使う。音に関してはともかく、強度や耐久性に関しては現在の優秀な合成ボンドに対する優位性は甚だ怪しいが、この扱い難いシロモノを愚痴も言わずにあたりまえに使いこなす。自慢はしない。これ本職。
ニカワは水と熱で簡単にはがれるのでどんな接着剤よりも修理しやすいというのが最大の特徴だが、それよりもくっつき具合をアナログ的にコントロールできるのでこれを極めれれば、適度に柔軟性のあるグライダーのようなボディを作ることが出来て、これが音の響きに好ましく作用する・・・・・ような気もしている。
来年早々、久々に真冬のニカワ仕事が待っている。

今日は薄板の接ぎ作業。ワークベンチの横板、底板、天井板に使う。松の3分板。
写真のごとくオーソドックスな方法。いろいろ試したが結局これがいちばん信頼できる。
ふくれ止めの押さえ板にはボンドフリーのテフロンテープ(白く見える)を貼っている。
ちなみに、ギターの表甲や裏板もこの方法が多い。
P1050840.jpg




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2010年12月15日

ワークベンチ製作-4 脚組み

通直で、狂いにくく、けっこう粘っこい世界のヒノキですが、木質の緻密さではやはり広葉樹にはかないません。
なので、ホゾ組みなどの仕口・組手はドーンと大きくしないともちません。

下の写真は脚と脚をつなぐ部材(75mmx36mm)です。
胴付きラインを予めテーブルソーでクロスカットしてから、ルーターテーブルで彫り込んでいます。
この方式だと広い面でも精度が出るうえに、おのずと中心線対称の段欠きになります。
P1050826.JPG


▼さっそく仮り組みして直角などをチェックします
P1050829.JPG




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2010年12月11日

ワークベンチ製作-3 図面

これから作業台を作ろうとお考えの諸兄に今製作中の図面を公開します。

狭い工房なのでちょっと小ぶりです。収納部は自分が作る家具と同じ構造にしました。
天板の大きさ : 1600x730  天板の地上高 : 820
右端のテールバイスはM20の寸切りボルトを利用して自作しますが、これは簡単です。
図にはありませんが、左端には市販の木工バイスが、長手向こう側にはギターボディ専用のクランプが付きます。
そのギターのボディクランプは例のポニークランプを2つ使って作る計画です。

天板は40mm厚程度に仕上がる予定ですが、メンテやバージョンアップを考えて着脱可能とします。

wb_texmap.jpg
▲図に木目模様を貼りました
                              ↑ クリックで拡大 ↓
▼こちらは生の図です 
wb_rawdl.jpg






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2010年12月09日

ワークベンチ製作-2 天板のはぎ

奈良県吉野方面の道の駅にはヒノキの木屑が商品として結構なお値段で売られています。
お風呂に入れたり枕に入れたり、香りを楽しむのでしょう。

いま工房はヒノキの香りでむせかえるほどです。

天板は柾目に木取りした板8枚をはぎ合わせます。はぎ目にはビスケットを使いました。これは強度よりも糊付け時の段違いを防ぐためです。
写真の四角い穴は「ベンチドグ」を差し込むためのもので、これとテールバイスによって任意の長さの材料を保持(クランプ)することができます。
穴は5分(15mm)の角のみであけました。通し穴です。

▼まず4枚はぎあわせました。天板の手前は脚材(断面85mmの正方形)です。
  さらにその手前は天板材の残りです。
P1050821.jpg






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2010年12月06日

ワークベンチ製作-1 材料選択

自家用の家具作りがようやく終わったので、さあじっくりとギターにかかろうと思ったが、もうひとつ大事なことを思い出した。
それは、作業台の作り替え。

今使っているものは工房ができた6年前にそそくさと作ったもので、単なる「台」だ。
使い勝手はよくないし、平面度は無きに等しく、それにもまして見栄えが悪い。
ということで今年の正月に作り替えを目標に挙げた。

おそらく4週間は費やして作るのだから、あとで後悔したくない。
そこでコンセプトは「一生もの」。これでモチベーションもばっちり。

作業台といえば、あのショーベリのワークベンチだろう。これに倣った図面をあらかた書いてあったのを思い出した。
図面さえあればあとは単純力作業だ。気合い入れのためにドイツ風のテールバイスも手作りに挑戦。

    ♪♪ ・・・ 新しい年、ぴっかぴかのワークベンチで ・・・ ♪♪♪

▼このヒノキ(10尺の破風板用材)を6枚ほど使って天板と脚やフレームにします。
  天板用にはこまめに柾目採りして接ぎ合わせます。
  収納用のひきだしや扉は広葉樹を使う予定です。
P1050808.jpg


▼スライド丸ノコで所定長さに切断 ・・ 屋外作業です。
  このあと、バンドソーで耳部をカットしました。
P1050814.jpg
                                ・・・ つづく
posted by maru at 19:37| Comment(3) | TrackBack(0) | ワークベンチ製作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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